2013.8.18トピックス(藤原さん寄稿)
8月18日のトピックス(TA研究部会 運営委員長 藤原さん寄稿)
ポスト講習会
本大会終了後の8月18日はポスト講習会。ジョン・デュセイ氏、ヴァン・ジョインズ氏、カレン・プラット氏により、それぞれ1日講習会が実施されました。
【ポスト講習会の感想】
<Aさん>
ジョン・デュセイ氏の「自我状態のエネルギー変化を用いた理論、実践、技法―エゴグラムによる表現」に参加。TAを始めて勉強した時に聞いた名前の方が来られるなら聞かなければ、と思い参加。昨夜のガラパーティでも写真撮影に応じてくださったり日本語の名刺を配られたりでとても気さくなお人柄でした。
エゴグラムの創始者なのでそのお話しかと思ったら、午前中はエンプティチェアのデモ。治療者なので奥が広い。
午後のお話で、1945年のスピッツさんのストロークのお話は印象的(乳児院で良く赤ちゃんが死んだ。原因不明。ある乳児院だけが生存率が高い。赤ちゃんたちを狭い場所に置いたのでお互いに触ったり、おしっこをかけあったり、肉体的ストロークを与えたのでマラスムス(精髄委縮)にならなかった)
「ストレスをためないためには?」という質問に「あまり人の話を聞かない。」とおっしゃったのには笑ってしまった。「自分の問題は時間に送れる事。直そうと思ったが、あきらめた。過ちは謝るが言い訳しない」あるがままの自分を大事にされていると思いました。
また理論はシンプル化が大事と言うのも印象的。若い時に米国の田舎からニューヨークに学んだ時、周りはハーバード大卒など優秀な人ばかりで劣等感を持った事例を紹介。本を何度も読んだが、そのうちに3回読んでもわからないのは相手が悪いと思うようになった。治療者も難しい理論を患者に伝えるのは、患者との間に距離を置くだけだ、患者に分かりやすい理論にするのが大事と強調されたのは納得でした。
80歳を過ぎていらっしゃるのに、若くてエネルギッシュでお人柄が良く本当に素晴らしいなと思いました。
<Bさん>
カレン・プラット氏の「コーチングリーダーを目指して:新しい人生計画の創造」に参加、彼女のお人柄も良く内容も素晴らしかった。TAをコーチングに導入するとここまで深く心理を描写し分析できるのか、と納得。やり取り分析も自在に応用。理論だけでなく、チェアワークで、実習、デモンストレーションも多用され、オリジナルなTAはこうだったんだなと興味深かった。
50名限定のワークショップだったが、プロのコーチも多く皆さん、満足されていました。
<Cさん>
ヴァン・ジョインズ氏の「再決断療法の人格適応論の応用」に参加。200人収容の会場は満杯。再決断する時の自我状態はこうなる、との緻密な説明になるほどと頷く。質問に対しても丁寧に応えられるので、わかりやすい。最後の人格適応論を使ったワークのデモンストレーションは切れがよく見ごたえありました。さすがに大会6日目になると疲れますが、出させていただいて良かったです。
来年のサンフラシスコはヴァン・ジョインズ氏が大会長ですよね。開催場所も綺麗だし、行きたくなりました。
******藤原さん寄稿ありがとうございました。*****