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2021年度運営委員の声 2021年12月 池川明先生

<幹事の運営委員の声:12月度 池川明先生の講座>

12月度のTA研究部会は、池川明先生(池川クリニック院長、日本胎内記憶教育協会代表理事)の「胎内記憶の量子力学的解釈~新しい時代の胎児と親の関係性~」をテーマとした講座でした。

 池川先生は胎内記憶を調べて22年になり、2017年に日本胎内記憶教育協会を立ち上げて代表理事として胎内記憶の普及に努めておられる。胎内記憶を知っている日本人は3割以上もいると聞いてびっくりでした。胎内記憶を活用しての助産により出産時死亡が過去に比べて激減したとのこと。

育児は受精の瞬間から始まり、両親の感情や環境が子供や孫の世代まで影響がある。更に心の状態が遺伝子にまで影響する。父親の存在は間接的と思っていましたが、先生のお話では父親の身体・精神は受精前から生まれてくる子供への影響力を持っているとのこと。

エピジェネティクス、遺伝子、染色体、配偶子のエピゲノム等、私には難解な話が続きました。例えば、エピゲノム情報は精子と卵子に存在し、その一部が次世代に持ち込まれる。父親がハッピーだと子供に影響する。心の状態が遺伝子発現に影響するというお話はなるほどと思いました。また、母親がどんと構えていれば子供にも好影響だと。

現代の夫婦イメージの話では、奥さんの感謝メッセージをご主人はあまり聞いていない。つもりつもりが夫婦仲に影響していく。そのような状態が胎内の赤ちゃんに影響を与えているのだと。妊娠中にお腹の赤ちゃんに話しかけていると、生まれてくる赤ちゃんはニッコリと機嫌がよい。妊娠中にお父さんが仕事にかまけて奥さんにろくに声もかけない、ましてお腹の赤ちゃんにも声掛けがない。このような状況下で生まれた赤ちゃんはお父さんに抱かれてもニッコリせず、泣き出すとのこと。

胎内記憶と胎内記憶教育の違いは、前者は単に記憶について知っているという知識であり、後者は胎内記憶を人生に役立てるという方法論だと。

胎内記憶の実例も紹介いただきました。その中で、生まれてくる子供は空から母親を探し、生まれてくるのだと。胎内記憶の広がりとして、三島由紀夫「仮面の告白」、室岡先生の胎内音の研究、東大大島先生のチンパンジーにおける研究等の紹介もありました。1995年のオウムサリン事件を契機に胎内記憶関連は暫く敬遠されましたが、その後の学会、世界大会等の開催を経て協会立ち上げにつながったとのことです。最後にダウジングやたまちゃんワークの紹介がありました。ダウジングは洞窟に描かれている絵にも表現されていて、推定3万年前にも実施されていたようで、中世時代には水脈、鉱脈探しに活用されていたとのこと。タマちゃんワークでは、「自分の魂との会話」とのことで、エンプティチェアにも通じるものと感じました。池川先生は終始穏やかに話されていて、話の内容は私見を述べているのであり、正解かどうかは分からないと謙虚な立場を示されていて、とても親しみ易い姿勢が印象的でした。

(担当幹事:鈴木三千世、吉田宏)

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