2024年度運営委員の声 2024年7月 谷口 保 先生
2024年7月20日(土)にはTA研究部会2024年度第2回を開催しました。
当日は、特定非営利活動法人MAKE HAPPY 理事長の谷口 保 先生をお招きしお話しいただきました。
【幹事感想】
木を植えて10年後、100年後の命を守る。
谷口先生はカウンセラーですが、大震災等があるといち早く被災地に飛び込み支援されています。片付けから支援物資整理まで必要とされることを支援されています。
被災して7か月経つ能登地震も支援されています。
東北大震災被災地も未だにグループで訪ねて植林しています。モンゴルでも植林されました
☆今回のテーマ☆
地球の視点で僕らができること~木を植えることは、人と人、人と地球が繋がる最初の一歩だった~
◎植林の始め 砂漠化を止める植林
中国やモンゴルは砂漠化が進み砂嵐など砂害に悩まされていました。
1970年代、日中国交回復を機に中国政府から要請があり、砂漠緑化を鳥取大学の遠山正瑛名誉教授を指導者に日本から有志が飛びたちました。
この辺はプロジェクトXでも紹介されたらしいですが、鳥取砂丘の緑化で実績のある遠山教授が選ばれました。
谷口先生も参加されましたが、現地の中学生も参加してくれ両国の友好、相互理解に役立ったそうです。
◎東北震災
震災後、すぐにマイクロバスで有志が支援に出かけたそうです。行ってみたら「支援することが一杯ある。これは10年かかる」と谷口先生は住居を石巻に変えて支援されています。
今、谷口先生取り組まれているのは、防災林の植林。
行政は海岸をコンクリートの防波堤を作ることを考えたそうですが、それでは充分機能しない。
植林して何百本から成る防災林になれば、津波が来ても勢いを削いでくれる、引き潮になった時に人々や家財道具が防災林に引っかかってくれて沖に流されないそうです。
毎日地道に木を植えているそうですが、この木々が大きくなれば10年後、100年後、1000年後の命を守れると言う使命感でやっておられるそうです。
◎能登半島地震
10年ぶりに故郷の鹿児島に帰っていた谷口先生ですが、翌日の1月2日にすぐ現地入りしました。
チームジャパンというNPO組織で、やれる人がやれることをやると言うポリシーでやっているそうです。
食料、水、衣服などの支援物資の物流、壊れた家屋の撤収、食料供給、マッサージや音楽体操などの提供、ボランティアの食事、寝床の提供なとシステマチックにやっておられます。
「カウンセリングなど行いますか?」との質問に対しては「やらない」と即答されました。手のマッサージなどやっている中でさりげなく「どうですか?」と話を聴くくらいとのことでした。
「希望がなくなった」「何をして良いか分からない」と言う状態で、「話をする準備が出来ていないから」とのことでした。
全国からボランティアが来てくれるが、中学生が焼き芋を被災された方に渡すと、ありがとうの言葉がなく握手と涙が返ってくる。何よりの感謝の言葉であり支援する人の非常に貴重な体験になるそうです。
(担当幹事 鈴木 三千世、吉田 宏)
鈴木 三千世 吉田 宏