2024年度運営委員の声 2024年11月 下平久美子先生
2024年11月9日(土)にはTA研究部会2024年度第5回を開催しました。
【幹事感想】
【やりたいこと100個とストローク交換】
11月度TA研究部会は下平久美子先生(リファイン代表取締役社長、女優、鎌倉市教育委員、日本交流分析協会前理事長)の講座でした。
◎冒頭は迫力ある演劇口上から。
5月の演劇は私も見ましたが、姥捨て山伝説をモチーフしたもので、最初に下平先生が白装束を着て現れ「かつて60歳になった自分の母を母をすて、そして今60歳になった自分を捨てなけばならない」と迫力ある声で語ります。今回も口上が終わると会場から拍手が起きます。
◎この題材をもとに自分の「終活」を考えるというテーマで4人グループでは話し合います。時間は30分、最初は長いかと思いましたが、話が盛り上がり足りないくらいでした。
「終活」がからむTA(交流分析)のエクササイズ「亡くなるまでやりたいことを100個上げる」を教わりましたが、これは面白い。
海外で行きたいところを書いてみましたが、25個まででした。皆さんもやってみてください。
◎午後は小中学校で起きていること。
先生は鎌倉市教育委員なので生〃しいお話を伺いました。
例 生徒にタブレットを配っている、先生は黒板は使わない、電子白板に書く、実習は面白がるが講義をするとゲームで遊ぶ、PTAはなくなった、不登校が多く特別体制でフォローしている、教員が足らない上にメンタル疾患で休む等大変ですね。
◎後は時間の構造化。
時間の構造化はどう1日をすごすかという分析で閉鎖(ひきこもり)、儀式、雑談、活動、心理ゲーム、親密の6種類あることを学びました。4人グループで話しあうと人ぞれぞれということがわかりました。
◎ストローク交換実習は何回もやっていますが、新たに気づきがありますね。「ストローク与え上手」と「もらい上手」、「断り上手」の実習はやってみると多くの気づきがありました。
自分は「もらい上手」と思っていましたが、他者から「ストイックだ」とピタッと来ないストロークだと複雑な気持ちになります。
自分は小さい時から日々、両親、祖父母、叔母たち、兄弟、先生たちと交流の中で自我が形成されたと感じました。もちろん葛藤やゲームはありましたが、人と人が親密かつ濃密につき合って今があるなあと感じます。まさにストロークの中で育てられたと感じます。
ところが、コロナ禍では自由な交流が妨げられました。オンラインで辛うじて保ってきたと思います。ストローク不足でしたね。
世の中はデジタル、DXと言いますが、小中学校教育は大事なストローク交換について充分でしょうか。
下平先生の貴重なお話を伺い色々な気持ちになった一日でした。
吉田 久美 藤原 勝