2024年度運営委員の声 2025年3月 TA実践事例発表会
2025年3月8日(土)にはTA実践事例発表会を開催しました。
当日は、企業研修や地域社会でTAを実践し活躍している3名の講師の方々にその実践事例をご紹介いただきました。
八木 孝之 氏 檜山 治 氏 吉田 謙 氏
【幹事感想】
幹事感想は以下のとおりです。
【ストロークを一番与えるべきは自分!TA実践事例発表会】
2年に1回のTA研究部会のTA実践事例発表会でした。3名の方が素晴らしい発表をしてくださいました。
◎八木孝之氏「グーチョキパー対話術」
八木さんは大手企業でお客様対応の窓口を担当されていて、数十社から構成されるお客様対応勉強会でリーダーをされています。
そこでのお客様からのクレーム対応の秘訣をご紹介いただきました。 人格適応論を応用した対応法です。
相手のタイプが思考型ならお客様窓口は感情⇒思考、感情タイプなら感情、行動タイプなら感情⇒行動とわかりやすい対応の方法をご紹介いただきました。グーチョキパーに模して対応を覚えてもらう手法がとても具体的で、整理もつけやすく、企業内ではクレームだけでなく、色々な場面で応用ができそうです。
◎檜山治氏「TA導入による組織活性、生産性向上」
檜山さんは中小企業のコンサルティングや社員研修をされています。
経営者や営業、管理職、女性社員にTAを使って自分と向き合い、自分の見つめ直し、コミュニケーションを教えています。ストローク(自分や他者を認める働きかけ)が何より重要であると迫力ある口調で説明されます。目をつぶって、一呼吸。今まで自分が歩いてきた道を振り返って、「一番ストロークを上げる必要のある人は誰ですか?」と訊きます。
「家族?お客様?」など、色々な回答が出て来ますが、「違います、ストロークを欲しているのは自分自身ではないですか? 自分に一番ストロークを上げる必要がありますよ。」、「今まで頑張ってきた自分にこそ、ストロークを上げて下さい」、こんな言葉がけをすると、会社でも家の中でもずーっと人に尽くして苦労してきた受講者、特に女性は涙を流すそうです。私も聞いていて感極まりました。
◎吉田謙氏「子育て講座へのTAの活用」
吉田さんはメガバンクで支店長や教育担当等を経て定年後に知的ハンデイがある方への支援を行う一方で、地域で母親対象に子育て講座を始めました。
昔は家族なり地域のコミュニティが赤ちゃんを育てる支援をしていましたが、今はこういった身近なコミュニティの支援が得られない環境となり、お母さん方は大変です。どうして赤ちゃんは泣くのか、弟妹ができると上の子が焼きもちを妬いたり、ストレス発散で意地悪したり、体調が悪くなったりするのはどうしてか等、ストローク理論、発達理論を使ってわかりやすく説明して下さいました。
やっぱり、どんな場面でもストロークが子供も大人も大切ですね。実際の生活の中でのTAを考えたとき、ストロークに始まり、ストロークに収束していくのだな~と実感しました。
(TA実践事例発表会担当幹事 藤原 勝 吉田 久美)
吉田 久美 藤原 勝