2025年度運営委員の声 2025年6月 越川房子先生
2025年6月14日(土)にはTA研究部会2025年度第1回を開催しました。
当日は、早稲田大学文学学術院大学院文学研究科/文学部教授で日本マインドフルネス学会副理事長の越川房子先生
をお招きし、「マインドフルネス・パートⅢ~3ステップ呼吸法を日常に活かす~」と題してお話しいただきました。
大変好評でした。
幹事感想
2025年度TA研究部会最初の講座(6月度講座)は、越川房子先生(早稲田大学教授)にご登壇(3度目)をお願いして、ご指導いただきました。予め、適度な休憩を入れてとお願いしておりましたが、昼食休憩以外は殆ど休まず、怒涛のご講義と実習の繰り返しで、瞬く間に終了するという素晴らしい一日でした。
まずは、冒頭にて全員が目を閉じて瞑想を体験することからスタートしました。瞑想で思い出す事件「オウム真理教」あり、とかくネガティブに捉えられることもあるが、マインドフルネスは、瞑想を通じて、現在の瞬間に、そして瞬間・瞬間に展開する体験に注意を向けることで現れる気づきだと。瞑想時に現れる物事の好き嫌いを判断せず、注意を向けることに役立つ心の態度で、好奇心と思いやりを用いる。拒否せず、観察することが大事だと。不快感や嫌悪感をもったままでも、何が起きているかという情報を得て、自覚的に次の反応を選ぶ能力を鍛えるもの。
午後より、机を退けて参加者個々が座布団、椅子等にゆったりした姿勢にて講義を継続。まずは、越川先生のガイドに従い、瞑想を体験したが、中には居眠りされた方もおられたようで、先生からはそれもOKとのこと。要点としては、無になることではなく、色々と思いが出てきて心が変化しても戻ることが大切だと。その他実習では楽しいエクササイズ等あり、瞬く間に一日の講座が終了致しました。
今回の講座のテーマでもある、3ステップ呼吸法は、下記の通り。
ステップ1.気づく 今、ここにある考え・気持ち・身体の状態に注意を向ける。
ステップ2.集める 臍下丹田(へそ下3,4センチ)に注意を向け息を吸ったり吐いた時の感覚を意識する。注意が反れたら臍下丹田に感覚を戻す。
ステップ3.広げる 注意を身体全体に広げ、最も強い感覚に意識を向ける。イメージでそこから息を吸ったり吐いたりする。
この、3ステップ呼吸法は、一日決まった時間に3回繰り返すことが肝要ですとのことでした。
(6月度幹事 吉田宏 杉江伸一朗)
吉田宏 杉江伸一朗