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2021年度運営委員の声 2021年10月 江花昭一先生

<幹事の運営委員の声:10月度 江花昭一先生の講座> 

【ターゲットストロークでこころをつなごう

~ポジティブTAで「人格適応論」の応用もらくらく!~】

 

10月度のT A研究部会は江花昭一先生(神奈川大学保健管理センター長、日本交流分析学会前理事長)の「ターゲット・ストロークでこころをつなごう〜ポジティブT Aで『人格適応論』の応用もらくらく〜」でした。

エリック・バーン博士が創始されたT Aは元々、ポジティブとネガティブ両面であったのですが、T Aが普及されていく過程で精神病治療に使われたので、ネガティブな側面に焦点が当てられました。近年、人のこころを全体的に捉えようと、ポジティブな要素に注目するようになりました。それを「ポジティブT A」としました。

自分のエゴグラムを描き、機能的自我状態の5つをポジティブな要素に着目して捉えました。自分と相手のポジティブな要素で確かめて活用する。ポジティブな要素を確認した上で、脚本をポジティブなものに変えてゆく。禁止令をポジティブな命令に変える。例えば、「存在するな」は「存在しなさい」に変える。「健康であるな」を「健康でありなさい」など。ダライバーは選択できるように変える。例えば、「完全であってもいいし、そうでなくてもいい」「人だけでなく、自分も喜ばせていい」など。そして、自分だけでなく、相手も、家族も、地域の人も一緒にポジティブ脚本を創ることが大切で、コ・クリエイティブに創ってゆくことが大切。

ポジティブに変えるにはどうしたら良いかというと、無理に治そうとしないこと。気づきが大切で気づくと自分で治そうとします。身体の傷の治し方は消毒しないのが原則で、水道水で洗い、保湿し、あとは自然治癒に任せるのと同じだそうです。

人格適応論については、タイプテスト(岡野式、江花修正版)を行い、「クリエイティブな空想家」「聡明な凝り屋」「人を惹きつける操作人」「少し楽しい隠れ反抗家」「熱意ある過剰反応者」「責任感ある仕事中毒者」とタイプ分けし、特徴と育児環境とドライバーをポジティブな要素とネガティブな要素両面で確認しました。適応論での特徴をポジティブT Aに置き換えると共にタイプ別にもらいたいターゲットストロークがあることを学びました。

江花先生の明るいユーモアも交えた講義とワーク、そして都度振り返りを行ってゆく流れで楽しくポジティブに学ぶことができました。

  (担当幹事 吉田謙、杉江伸一朗)

 

 

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