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2022年度運営委員の声 2022年6月 江花昭一先生

【江花 昭一 先生】

2022年6月18日(土)には江花昭一先生(神奈川大学保健管理センター長、日本交流分析学会前理事長)をお迎えし「T Aの広場で、フレッシュでポジティブな脚本を上映しよう〜コ・クリエイティブT A、ポジティブT Aを学び直す〜」と題してお話しいただきました。

ポジティブT Aの全体図を示し、ポジティブな交流の世界を実現しようということで、「フレッシュでポジティブな脚本を上映する方法」を学びました。統合するAによって、資源としてCとPを活用してポジティブな新しい脚本を上演しようというもので、コ・クリエイティブT Aを活用しようという内容でした。

エリック・バーンのパーソナリティ構造分析が、フロイトの精神分析を出発点として、ポール・フェダンとエリク・エリクソンの理論を背景に生み出されたことをわかりやすく解説していただきました。ポジティブT Aを行うためには「PとCの混ざり込みを解除して、Aを活性化する必要がある」ことを学ぶと共に、エゴグラムを描き、各々の自我状態をポジティブなものとネガティブに分けるというワークを行い、ポジティブな要素を確認しました。

カレン・プラットのコ・クリエイティブT Aを紹介いただきました。それは、O K・O Kコミュニケーションモデル「片足はAに置き、もう片方の足はPとCに置きダンスモードで使い分ける」というワークでした。「統合するAによって、資源としてのCとPを使い分ける」というポジティブ交流を実現するための効果的で楽しそうなワークだと思いました。

バーン以後の交流分析として、「古典派」「再決断療法派」「カセクシス派」についての説明があり、それぞれがバーンの交流分析から逸脱しているのではないかということから、サマーズとテューダーによってエリック・バーンの考えを見直され、コ・クリエイティブT Aが大切となりました。エリック・バーンは「脚本は、他の人との関わりにおいて自分自身をどう定義しているかを示す‘自己物語’である」と述べています。つまり、「私はO K、あなたもO K、そして私たちはO K」というポジティブな脚本を創ろうというものです。

ポジティブな要素に着目し、古い脚本を変えようとするのではなく、「古い脚本を捨てて、新しい脚本を上演せよ!」という江花先生の言葉に共感しました。「私はO K、あなたもO K、そして私たちはO K」という脚本を描きたいと思います。

担当運営委員(幹事)  吉田 謙  杉江伸一朗

杉江伸一朗     吉田 謙

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