2022年度運営委員の声 2022年9月 上馬塲和夫先生
2022年9月10日(土) には、ハリウッド大学院大学教授でNPO日本アーユルヴェーダ協会理事長の上馬塲和夫先生をお迎えし、「生命の科学アーユルヴェーダのセルフケア~タイプ別のボディ・メンタル・スピリチュアルケア~」と題してお話しいただきました。
運営委員(幹事)感想は以下のとおりです。
【「これでいいのだ!」はアーユルヴェーダ?】
9月度TA研究部会は「生命科学 アーユルヴェーダのセルフケア~ タイプ別のボディ・メンタル・スピリチュアルケア ~」でした。
現役のお医者様(医学博士)の上馬場和夫先生は患者さんの生活指導に活用されているそうですが、今回の講座の一日が終わると身体と気持ちがスッキリ、楽になっていました。
アーユルヴェーダは直訳すると「生命の科学」で、インドの伝統医学です。
上馬場和夫先生は最初にTA(拙著「交流分析によるマネジメントの教科書」から引用)とアーユルヴェーダの比較をしてくださいました。
1.TAは3つの自我状態分析があるが、アーユルヴェーダは体質・心質別の風、火、水の3つのタイプ(ドーシャ)がある。ドーシャに合わせ一日、季節、一生の過ごし方(飲食、活動、休養など)の教えがある。
2.TAにはI am OK, You are OKという哲学があり、アーユルヴェーダは「存在全てが役に立つ、その内側に智慧があり、外界は意識の反映」という哲学がある。つまり「あるがまま、これでいいのだ」ということ。ちなみにサンスクリット語で、バカボン(薄伽梵)とは「悟った人」と言う意味で、赤塚不二夫さんが「これでいいのだ」と言わせたのはここに繋がるのかと発見。
3.他者との関わりでTAはストローク/ディスカウントがあるが、アーユルヴェーダは心身のストロークがある。
インドの諺に「3歳までは神様のように育てなさい」があり、これは情緒の安定化、神経機能の発達促進にはタッチコミュニケーションが効果的とのこと。
上馬場先生は東洋と西洋の医学を研究され、欧米やアジア、南米で学ばれているが、「それぞれの違いや卓越性を強調するより共通点を探して共感する」ことが重要とされています。
午後のエクササイズは、参加者が体質・心質別の風、火、水の3つのタイプ(ドーシャ)のどれになるかを考えます。
質問紙で判別する方法がありますが、ハーブオイルやハーブティを味ってみて自分の感性で探る方がピタッと来ます。
ペアになり自分に合うハーブオイルを塗って手のツボをマッサージしてもらうと確かに気持ちが良いですね。。
続けて、肩、首、頭、耳のマッサージも気持ちが良い体験。
マッサージも人に揉んだり踏んでもらうのも気持ちが良いですが、自分で自分の足のツボを踏む方法も教えてもらい
ました。早速、明日からやってみようと思います。
アーユルヴェーダと同系統のヨーガも実習。
呼吸しながら「太陽礼拝」のいくつかのポーズをとると本当に身体がリラックスして楽になりました。
最後はソーハム瞑想。呼吸しながら行う一種のマインドフルネス。
気持ちが良くて寝てしまいました。
日常生活にも使える健康法、長寿の方法を体感した一日でした。
【担当幹事】
鈴木三千世 藤原 勝